新卒で退職代行はアリ?失敗しないための完全ガイド

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「新卒で入社したばかりなのにもう辞めたい…」
「仕事のストレスで食欲がわかない…」
「毎日の出社で疲労がたまり、寝ても疲れがとれない…」
このような悩みを抱えていませんか?

毎日がつらくても周囲には相談できず、「まだ数ヶ月しか経っていないのに…」と自分を責めてしまっている方も多いはずです。

そして、「退職代行を使えば楽に辞められるかもしれない…でも、それって社会人としてどうなんだろう?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

結論から言えば、退職代行は“逃げ”ではなく、“自分を守るための選択肢”です。

本記事では、新卒で退職することは本当に「アリ」なのか、退職代行という手段は使っても大丈夫なのかを、データや実例をもとにわかりやすく解説していきます。

不安を少しでも軽くし、納得のいく選択ができるよう、ぜひ最後までご覧ください。

目次

新卒で退職してもいい?その不安は「普通」です

毎日がつらい…でも「辞めたい」は甘えじゃない

新卒で働き始めたばかりなのに「辞めたい」と感じることに、罪悪感を抱いていませんか?しかし、毎朝起きるのがつらい、出社すると涙が出る、夜眠れないなど、身体や心に不調が出ているなら、それは“甘え”ではなく“サイン”です

実際に、リクルートマネジメントソリューションズが行った調査では、入社3年目以下の若手社員の約6割が「会社を辞めたいと思ったことがある」と回答しています。その理由として最も多かったのは、「労働環境・条件がよくない」「やりがいを感じられない」「上司との関係に悩んでいる」などです。

こうした回答からもわかる通り、「辞めたい」と感じることは決して珍しいことや、あなたの甘えといったことではなく、多くの人が同じ悩みを抱えているのです。

新卒3年以内の離職率はおよそ35%

「新卒で入社してすぐに辞めるなんて、自分に問題があるのでは…?」と不安になるかもしれませんが、現実には多くの人が1年以内に離職しています。

厚生労働省が公表した「新規学卒就職者の離職状況(令和3年3月卒業者)」によれば、大卒者の約12%が1年以内に退職しており、3年以内に退職する割合はおよそ35%に達します。

新卒入社した会社をすぐに辞めることは決して少数派ではなく、”よくあること”なのです。

退職は「逃げ」ではなく「自分を守る手段」

耐えることが美徳とされがちな日本社会において、「辞める=逃げ」と感じる人も少なくありません。しかし、劣悪な環境に無理して居続けた結果、うつ病などを発症してしまうケースもあります。

退職は、あくまで“自分の人生をよりよい方向に進めるための選択肢の一つ”です。「逃げ」ではなく「自分を守る行動」と捉え直すことが大切です

退職代行なら「辞めたい」を代わりに伝えてくれる

退職代行サービスとは

退職代行とは、本人に代わって職場に退職の意思を伝えてくれるサービスです。利用者は、電話やLINEなどで退職代行業者に連絡し、契約後は代行業者が職場へ「●●さんは本日付で退職します」と伝えてくれます。

弁護士資格を持つ業者であれば、会社との交渉(未払い給与の請求など)にも対応可能なため、民間業者と弁護士系サービスの違いを理解したうえで選ぶことが大切です。

退職代行の利用が特に多い職種ランキング

退職代行サービス「退職代行モームリ」を運営する株式会社アルバトロスの調査によると、利用者が多い職種としては以下が挙げられています。

出典:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000103965.html

サービス業や製造業、医療関連や営業職が高い割合を占めています。

いずれも人手不足で離職しづらい雰囲気があるため、「辞めたいのに辞められない」と悩む人が多いことが考えられます。

新卒でも退職代行を使うべき3つのケース

退職代行サービスの仕組みや、特に利用者の多い職種についてご紹介してきましたが、「自分も使っていいのだろうか?」と感じている新卒の方も多いかもしれません。

実際に退職代行を利用すべきかどうかは、現在の職場でどのような状況にあるかによって変わります。

ここからは、新卒の方が退職代行を使うべき、代表的な3つのケースをご紹介します。

1. 精神的に限界で、上司に自分の口から伝えるのが難しい場合

退職の意思が固まっていても、実際にそれを上司に伝えることが大きなストレスになることがあります。特に新卒の場合、「退職したい」という言葉を切り出すのはハードルが高く、強い不安や恐怖を感じる人も少なくありません。

「話をするだけで動悸がする」「メールの文面すら打てない」といった精神的な負担を感じているなら、無理に自分で交渉しようとせず、退職代行を活用するのが賢明です。プロがあなたに代わって会社とやりとりをしてくれるため、精神的なダメージを最小限に抑えて退職できます。

2. パワハラやいじめなどで、職場との接触自体が怖い場合

上司や先輩からの暴言、無視、業務の押しつけといったハラスメントを受けている場合、その職場環境はすでに安全とは言えません。心身に不調をきたすリスクが高く、早急に離れるべき状況です。

しかし、そうした職場ほど「辞める」と言ったときに激しい引き止めや報復的な対応を受ける可能性があり、直接退職を申し出るのは非常に危険です。退職代行を使えば、本人は職場に一切接触することなく、確実に退職を進めることができます。

3. 「辞めたい」と伝えても受け入れてもらえない場合

飲食業、建設業、介護職など、人手不足が深刻な業界では、「辞めたい」と伝えても「次が決まるまでダメ」「今は忙しいから待って」と引き止められるケースが多くあります。

こうした引き止めは法的には無効ですが、現実として職場の圧力や情に訴える形で退職を妨げられ、ズルズルと働き続けてしまう人が後を絶ちません。退職代行を使えば、会社側と一切直接やり取りをせずに退職手続きを完了させることができ、強制的な引き止めを断ち切る手段になります。

新卒で退職代行を使うときのデメリットとリスク

退職代行は、上司に直接言えない状況や、ハラスメントによる精神的な限界、強引な引き止めといった困難を乗り越えるための有効な手段です。
実際に多くの新卒社員が、こうした理由から退職代行を選択しています。

とはいえ、退職代行はメリットばかりではありません。
利用するにあたっては、いくつかのデメリットや注意点も理解しておくことが大切です。

ここからは、新卒が退職代行を使う際に知っておきたいリスクやデメリットについて解説します。

職場に悪印象を与える可能性がある

退職代行を使ったことが会社に知られると、「最後まで自分で言わなかった」という印象を持たれることがあります。ただし、すでに辞める決断をしている以上、過剰に気にする必要はありません。

退職へのハードルが下がる可能性がある

「つらければすぐ代行」という流れが習慣化すると、キャリアに悪影響を及ぼすこともあります。退職は重要な判断であることを再認識し、自分なりの判断軸を持つことが重要です。

新卒が退職を考えるときに抱える不安とその対処法

「親にどうやって伝えよう…?」家族への説明方法

退職代行を使うと聞いて、親に「甘えている」と思われるのではと不安になる方も少なくありません。特に親世代は「自分の口で辞めるべき」と考えることが多く、理解を得にくい場合もあります。

しかし、退職代行は心身の限界を感じたときに、自分を守るための合理的な手段です。
「どうしても直接伝えるのがつらかった」と素直に説明し、代行を使った背景を丁寧に伝えることで、理解を得られる可能性は十分にあります。

家族への説明方法については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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「退職後のお金が不安」資金面の備えと失業保険

退職を考えるとき、多くの人が不安を感じるのが生活費や今後の収入です。
特に新卒の場合、貯金が十分でないことも多く、「辞めた後にどうやって生活するか」が心配になるのは当然です。

ただし、自己都合退職でも、雇用保険に加入して原則1年以上勤務していれば、一定の待機期間(2~3ヶ月)を経て、失業給付を受け取ることができます。(参考:厚生労働省

また、退職前に生活費を見直したり、実家に戻る、アルバイトを検討するなど、早めに準備しておくことで不安を減らすことができます。

退職代行を使ったことは転職で不利になる?

退職代行を使って辞めたことが、次の就職活動で不利になるのではないかと不安に思う方は多いかもしれません。
しかし実際には、転職時に「退職代行を使ったかどうか」が企業に知られることは基本的にありませんし、履歴書や職務経歴書に記載する必要もありません。

また、面接で退職代行を使った理由を説明するにしても、「自分で環境を変える決断ができる」といったように、伝え方を工夫すれば問題はありません。
大切なのは、退職を経てどのように前向きにリスタートを切ったかを伝えることです。

退職代行を使った事実よりも、そこでの経験から何を学び、次にどう活かすかが企業からは重視されます。

退職代行を利用した後の転職活動については、以下の記事でも詳しく解説しています。

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新卒が退職代行を使って辞めた体験談

東洋経済オンラインにて掲載されている体験談を紹介します。

2024年3月に大学院を修了し、大手企業のグループ会社に営業職として入社した25歳の瑠奈さんは、入社3カ月目で退職代行を利用して退職しました。彼女は当初、職場を急に辞めることに抵抗がありましたが、上司からの体型に関する揶揄や職場の雰囲気に耐えられず、精神的に限界を感じていたそうです。退職代行の利用については、以下のように語っています。

最後に「退職代行を使用してどうでしたか」と尋ねると「使ってよかったです」と瑠奈さんは即答した。

「辞めるときは引き継ぎをして、お別れもしっかり告げたいと思っていたので、退職代行を使うなんて予想していませんでした。ただ、限界が来ると使わざるをえないんですよね。自分の身は自分で守らないといけないので、メンタルを壊すくらいならサービスを活用したほうがいいと思います」

(出典:東洋経済オンライン)

経験者も初めから退職代行を使おうとしていたわけではありません。
限界がきたときに自分を守るための手段として、退職代行は活用したほうがよいと分かります。

新卒におすすめの退職代行サービス5選【2025年6月現在】

退職代行サービスは、新卒社員が抱える「辞めたいけれど言い出せない」「引き止められて退職できない」といった悩みを解決する有効な手段です。特に社会人経験が浅い新卒の方にとって、退職代行のサポートは心強い味方となります。ここでは、おすすめの退職代行サービスを5つご紹介します。

1. 退職代行Jobs

料金:27,000円(税込)+労働組合費2,000円

特徴:弁護士監修と労働組合提携により、法的な安心感があります。有給休暇の取得や退職日の調整など、会社との交渉も可能です。また、退職後の転職支援も提供しており、次のステップへのサポートも充実しています。

公式サイト:https://jobs1.jp/

2. 退職代行ガーディアン

料金:24,800円(税込)

特徴:東京労働経済組合が運営する退職代行サービスです。25年を超える労働組合運営の歴史の中で培ったノウハウがあり、退職代行が起因の懲戒解雇や損害賠償請求には会社へ徹底対応することができます。

公式サイト:https://taisyokudaiko.jp/

3. 退職代行OITOMA

料金:24,000円(税込)

特徴:株式会社H4が運営し、労働組合「日本通信ユニオン」と提携しています。LINEにて24時間相談を受けているため、即日対応も可能です。また、退職届の作成ツールもあり、退職の手続きがスムーズに進められます。

公式サイト:https://o-itoma.jp/

4. 退職代行ニコイチ

料金:27,000円(税込)

特徴:17年以上の運営実績を持つ老舗の退職代行サービスで、弁護士監修のもと、安心して利用できます。追加料金なしで、退職成功率100%を誇ります。

公式サイト:https://www.g-j.jp/service/retirement/

5. 退職代行モームリ

料金:正社員22,000円(税込)、アルバイト12,000円(税込)

特徴:業界最安値級の料金設定で、後払いにも対応しています。女性スタッフも在籍しており、女性特有の悩みにも対応可能です。

公式サイト:https://momuri.com/

まとめ

新卒での退職は決して珍しいことではありません。そして、「退職したい」という思いは甘えではなく、自分を守るためのサインです。退職代行という選択肢を活用することで、無理なく次のステップへ進むことができます。

大切なのは「今のあなたにとって最善の選択をすること」です。自分自身の人生を大切に、後悔のない道を歩んでください。

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